何が俺をこんなに熱くさせる?

キャラクター考察が主食のオタク

ヒーローの魂の話

「ダップ……正義は好きか?」
「好きです!」
「どんな辛い時でも、夢を見る自信はあるか?」
「夢……?」
「仲間と一緒に見る夢さえあれば、クルマジックパワーに限界はない。忘れるな!」

激走戦隊カーレンジャー 第42話「全車エンスト!巨大ロボ絶体絶命!!」より





それはそれはビビり散らかした。
シンドラ「でっけぇ風呂場で待ってます」にて勝利くんと仲良くなったかが屋の賀屋さんが自身のラジオで勝利くんとご飯に行ったエピソードを話してくれたのだが、その内容にだ。以下の公式youtubeで頭出ししているので聞いてほしい。




勝利くんにご馳走したから「ごちそうさまでした」みたいな事返ってきて。で、次にポロンッてLINEきて、「先ほども言いましたが」みたいな、え、何?「僕が日本を救います」って来て。そんな話してないのよでも!熱くなりすぎて、頭の中で全部のその話を要約したら勝利くんの中で「僕は日本を救います」って話をしてて(笑)




に、にほんを………すくう…………?




めちゃめちゃ面食らった。もちろん、それが「エンタメで日本を明るく照らしたい」という意味だと十分理解している。しかしそれがお酒の力や熱く語っていた流れなどから「日本を救う」という言葉となって彼の口から出てきた事に、恐怖してしまった。ヒ、ヒーローだ……そうじゃなきゃ「救う」なんて言葉出てくるか……?普段はヒーローの片鱗を見て喜んでいるくせに、いざとなると恐ろしくなってしまい「人間でいてくれ」と願ってしまう。
正直、勝利くんの発言に食らってしまうことなど日常茶飯事のヨワヨワオタクなのだが、ここ最近あまりに食らう事案が多すぎたので、ここにまとめて記録しておきたい。



11ヵ月でデビューしたんですよ、入って。すぐデビューして、いや何も出来ないしとか、ジャニーズってものの世界をジャニーさんから教わって”ちゃんとやらなきゃ”と思っていたものの、自分とはすごい逆の事をやってるという感じはするんで。
引用元:フジテレビ「突然ですが占ってもいいですか?」2021/5/19放送回

根本に「アイドル」はなくても、彼の場合はその生まれ持ったルックスが、アイドルとしての記号になってしまっている。そこに苦しさもあるのかと聞くと、少し遠い目をして、「まぁそうですね」とつぶやいた。
引用元:日経エンタテインメント!2021年7月号

ジャニーズって、意外な交友関係が表面化すると、ヘンに騒がれちゃったりしますよね(苦笑)。これはあくまで僕の好き嫌いなんですが、誰かと仲良くするのをネタみたいに取られてしまうことにすごく抵抗があるんです。ネタにしたくて人と仲良くしてる訳ではないので。
引用元:日経エンタテインメント!2021年7月号

ただ、一生懸命アドバイスはしても、実際にどうするかは相手が決めることなんですよ。心配でも歯がゆくても、相手の人生の操縦桿は握れないし、握っちゃいけない。相手のためにならないし、人生を肩代わりすることなんて誰にもできないから。そんなことをしようとしたら自分も潰れちゃう。共倒れになったら誰も救えないよ?相手を守るためにも、線を引く。それはすごく大事なことだと思います。これは僕がグループでやってきたなかで、学んだことでもあるんだけど。
引用元:ジュニアエラ2021年6月号
https://dot.asahi.com/aera/2021052800016.html

配信か生かってところに関しては、最近僕も考えさせられるところがあって…。例えばライブのMCで僕がふと言った言葉が、思わぬ方向に誤解されてしまうことってあるじゃないですか。ライブでは、会場のお客さんと取ったコミュニケーションがすべてだと僕は思うんです。そこには言葉じゃない空気もあるし、マスクはしていてもそれぞれのリアクションを感じ取ることができる。発言した時の僕の声のトーンや表情だってある。でも、それが第三者に文字だけで伝わると、僕の顔も見ない、声も聞いていない人が、勝手に悪いほうに解釈しちゃうこともあって。
でもそれがファンの方なのであれば、全員にしっかりと真意を伝えたいんですよ、僕は。有観客のライブではその空間での関係性が一番大事なはずなのに、ネットに出回ることで誤解されるんだったら、あんまり僕が大事にしていることは意味ないのかな…とか。もう有観客がすべてじゃない時代なのかも、とちょっと思ったり。でも、それにはあらがいたいんです。これからも、目の前の人にどう伝えていくかということは、 大事にしていきたいと思っています。
引用元:日経エンタテインメント!2021年7月号

(好きな仕事の労働環境が辛くて辞めたが諦めきれない、でも戻る事にも踏み切れず悩むリスナーに対し)
僕らの仕事と比べられないというか、全然別物として聞いてほしいですけれど。いくらでも払いますから歌を歌いたいですとか、何の対価とか代償を支払ってもそれを掴みたいですって人たちの中でやってるから。でも、生きていくっていうのが、蔑ろには出来ないわけで。やっぱり、好きなものを仕事にしたら最大限100%楽しいのかって聞かれたら絶対に違くて。99嫌いになって、でも本当に好きって絶対にゼロにしないと思うんだよね。1残っているんだったら俺はもう一回やってみなって言いたいし、残ってても、マイナスなものが90とかある方を選ぶのは嫌だなと思うんだったら、選ばなくていいというか。それが自分で出した感情からくる結論でしょう?挫折したり、一回辞めたり、それは全然無駄じゃないし、僕はありがたいことに続けられてるけど、でもすごい嫌いになった瞬間だっていっぱいあるし。ただそれが0にならないですね、不思議とね。1でも残ってるから諦めないし、やるって決めるんだったらやった方がいいと思う。
引用元:bayFM「VICTORY ROADS」2021/05/21放送回




ギュッ………🌎🤱

勝利くんの美学と価値観とグループ愛を感じるたびに胸を締め付けられてしまう。アイドルへの憧れもなく、末っ子で甘えん坊だった幼い彼がSexyZoneとして活動する中で確立した自我や自立精神、グループとの関わり方やファンへ言葉を尽くす姿勢、その葛藤や成長を思うと、ただ地球ごと抱きしめる事しかできない……。
冒頭に引用した激走戦隊カーレンジャーの一幕。「仲間とともに見る夢があれば限界などない」を地で行く勝利くんはやはりアイドルという名のヒーローなのだ、と思う。

上記ラジオの相談の際「変えてって言いたい訳ではなく。次に進むために何を変えたらいいかっていうのを考えられるような曲なのかなと思うので」と、彼はChange the Worldを流した。
そういえば今年の10周年記念コンサートでこれを歌う勝利くんを見て、私は涙が止まらなかったのだ。その顔は、彼には世界を変えたいと思う日があって実際に変わるようにもがいた日々があったのだと、そう思わせた。奇しくもその感情は約4年前に参加した勝利くんのソロコンサートにて「Triangle」を歌っていた彼を見た時とよく似ていた気がする。大事なものを手放さないようにと懸命に握りしめる誓いにも祈りにも似た姿だと勝手に幻影を重ねて、ずっと幸せであるようにと、私は勝手に泣いたのだった。