何が俺をこんなに熱くさせる?

キャラクター考察が主食のオタク

もう普通の顔で「愛のかたまり」を聞けない

聞けない。剛くん作詞光一くん作曲のジャニーズ史に残る名曲を「超いい曲〜〜!!!」って聞いてたのに、もう普通には聞けない。



私はかねがね、アイドルには「ファンタジーアイドル」と「リアリティアイドル」の2種類がいると思っている。
セクゾで言えばファンタジーアイドルが健聡マリ、リアリティアイドルがさときく。
intransigence.hatenablog.jp(5年前の記事じゃん……怖……)


KinKiはというと、光一くんは断然リアリティアイドル。オタクに対して甘い言葉を言わないどころか、お家芸でもある「客席のファンは見てません」「全席一律同じ料金」「まあ夢だけどな」等の発言で厳しい現実(?)を投げてくるタイプだが、たまに飛び出すロマンチック思考がとても可愛い。一方剛くんはファンタジーとリアリティのハイブリッドだと思っている。個人の自由と自立を大切にしファンに対して「僕に依存しないで」と投げかけるが、コンサートでは「好きだよ」「愛しあおうぜ」と甘い言葉でファンを魅了できる一面もある。そんな剛くんは音楽に対しても才能があふれていて、ソロ名義であるENDRECHERIでは音楽性の高いFUNKを作り、KinKiでは主に美しい言葉で歌詞を綴る。その上歌もイラストも上手で、才能がすごい……スペオキ……
私は特に剛くんが書く女性詞がとても好きなのだが、20周年記念イベント「KinKi Kids Party」にて「Topaz Love」の前身曲「突発ラブ」を即興作詞する際に自身が見聞きして感じたことを盛り込んでいることが分かり、すごい感性の持ち主だ……と感嘆した。「KANZAI BOYA」もそうだったようだが、今までの歌詞もそうやって作成してきたのだろうか。


その昔、剛くんが「KinKi Kidsのどんなもんヤ!」で話してくれたというJr時代のエピソードがある。
当時京都駅から一緒に東京の仕事場へ行っていた二人。ある時剛くんは待ち合わせよりかなり早く着いてしまい、先に向かおうと一人で新幹線に乗り、仕事場で光一くんを待っていた。遅れて到着した光一くんは不機嫌な様子で、剛くんは置いていったことを謝った。そうすると光一くんは「そうじゃない、一人で行ったら危ないやろ」と、置いていったことより一人で向かったことを心配して怒ってくれたそう。そんな光一くんを「心配して怒ってくれるなんて、お兄ちゃんみたいで嬉しかった」と剛くんは回顧した。


……「愛のかたまり」じゃん……『心配性すぎなあなたは電車に乗せるのを嫌がる』じゃん……『まるでか弱い女の子みたいでなんだか嬉しいの』じゃん……


剛くんって心配性なんだなーなんて思ってたらまさか言われた側でしかも相手は光一くんて?
そんな「愛のかたまり」が発表されたのは2001年11月に発売されたシングル「Hey!みんな元気かい?」である。光一くんが「MILLENNIUM SHOCK」で初めて帝劇に立ったのは2000年の冬で2001年からは単独主演になり……


『この冬も越えてもっと素敵になってね』って………これじゃん………


しかもこの題名、光一くんが歌詞から拾って推薦したものであり最初の仮題名は「あなた」というのである。あなたって……それもうほぼ光一くんの事では……?



そんなエピソード知ってからは「これ……剛くんが光一くんのことを歌詞に盛り込んでるんだ……」という情報が必ず頭を掠めてしまい、どんな顔で聞いていいか分からない。もう普通の顔で「愛のかたまり」を聞けない。